◆売れるロボットを作る人材を育てようと、電子系専門学校とロボット関連企
業などが協力してロボットの専門学校が今春にもできます。
学校法人早稲田電子学園が経営する東京テクノロジーコミュニケーション専
門学校(TECH.C)が、2月6日、高度情報工学科に次世代ロボットの開
発を担うロボットクリエイターを養成する「未来ロボットワールド」コースを
4月に開講すると発表しました。
同コースは4年制で、未来ロボットセンサ、未来ロボットデザイン、未来ロ
ボットコントロール、未来ロボットマネジメントの4つのに専攻学科を設置す
ることにしています。
募集人員は50人程度を予定。
いずれもホビーロボットをターゲットにして、「売れるロボット」に関する
技術、デザイン、ビジネスプランニングを教え、研究者ではなく、ロボット商
品開発の即戦力人材を育ていたとしています。
教材としてホビーヒューマノイドロボットを1人に1台を提供し、これによ
って学生の独創性やクリエイティビティを伸ばすことにつなげたい計画です。
最終学年では実際にロボット商品を企画・開発し、企業との連携による商品
化もする実践的な授業を行ないます。
初年次の学費は入学金10万円や諸費用込みで140万5000円。2年次以
降は130万5000円。このほか教本費、海外実学研修積立金、教材費用な
どが必要です。
京商、ヴイストン、次世代ロボット開発ネットワークRooBoがインター
ン制度やロボット教材導入など、人的・技術交流などで協力しています。
またロボットクリエイターでロボ・ガレージ代表の高橋智隆氏は、教育顧問
としてカリキュラム監修、特別ゼミ講義を行ないます。
◆一方、こうした具体的な話ではないものの、大阪の日本橋電気街「でんでん
タウン」でも、ロボットの専門学校を誘致する方向で関係先と交渉を進めてい
ます。
日本橋では空き店舗が目立っており、その後に電気とはまったく無縁な業種
が入居するケースも多く見られます。
そうした空き店舗などを有効利用して、電気と関連深いロボットの専門学校
を誘致したいというものです。
計画では空きビルを利用して電子系専門学校などによるロボット専門学校を
開講しようというもの。
日本橋電気街には、ロボットメーカーやロボット専門店、関連部品を販売す
る専門店、それに人材も揃っていることもあって、ロボットについて学ぶには
最適な場所とされています。
まだまったくの青写真の段階ですが、電気街が新しい街の顔として後押しし
ているロボットの専門学校ができるとなると、集客のほか関連商品の販売にも
つながるものと期待されています。
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